金山の交差点

岸家具店
岸 欣一さん

家具の販売店の店主から、木工職人へ。
山形県の北部に位置する最上郡金山町で岸 欣一さんは奥さまの妙子さんとともに、地元名産の金山杉を使った木工品をつくっている。
木口を組み合わせてつくる〈かなやま杉木口寄せプレート〉は、オリエンタルだけどやわらかい雰囲気を持つ表情豊かな木製マット。店頭に出すと、すぐに売れてしまう人気の品なのだそう。

高橋 拓也さん

高橋 拓也さん

秋田県横手市出身。高校を卒業後、5年程働いた地元の会社を辞めて実家の農業(水稲・大玉西瓜・菌床椎茸)を手伝いつつ、自分の好きなデザインやアートのイベントに顔を出しつつ、自分自身でも製作をしています。趣味は読書と温泉・サウナに行くことです。常に抱いている悩みは頭が大きいので 被れる帽子がないことです。金山町とは地理的にも近いので、スープの冷めない距離感で交流を続けていきたいと思っています!

高橋さんからのコメント

僕の住んでいる秋田県からほどちかく、長年美しく保たれてきた山や杉の美林に囲まれた金山という町がある事をカネヤマノジカンデザインスクールで知りました。

そして金山町で伐採された金山杉を使って、美しく温かみのある木工品を制作している岸家具店の岸欣一さんを知りました。

岸さんの話を聞いていると、お客さんから提案された事に耳を傾け実行に移していたり、杉の端材が勿体無いからと、端材同士を繋ぎ合わせ、杉の木目が綺麗に見えるような木工品を制作していたり、思いついた事を試作品で作っては試行錯誤を繰り返しながら、改良を重ねて出来上がった物を、僕たちに紹介しているときの岸さんがとても楽しそうに話されていて、心の底から物作りを楽しんでいるんだなとこちらまで、楽しくなりました。

また、大学生のお弟子さんを引き受けていらっしゃるようで、昔のように一日中掃除だけをやらせるのでは今に合わないと、しっかりと技術を教えてお弟子さん1人で木工の加工をできるようにさせているのが、とてもかっこういいなと思いそんな大人がいる金山が羨ましく感じました。

今後は木工でアートにも挑戦したいと話されていたので、僕もアートであったり作品を作るのは好きなので、金山に行って岸さんの技術を横目に見ながら、一緒に心の底から楽しみたいなと思いました。